整形外科と災害外科
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人工股関節全置換術後の腰痛の変化
井野 輔久藤井 政徳伊藤 康志河野 俊介上野 雅也田中 史織大場 陽介
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2026 年 75 巻 2 号 p. 308-310

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抄録

【目的】人工股関節全置換術(THA)後の腰痛の変化を明らかにすること.【方法】2023年5月から8月に当科で初回THAを施行され,術前と術後1年の患者立脚型質問票に回答が得られた35例(35関節)を対象とした.腰痛visual analog scale(VAS)>20を有意な腰痛あり,そのうち術後VASが20以上減少したものを腰痛改善ありと定義し,THA前後の腰痛の変化を検討した.【結果】腰痛VASの中央値は術前43から術後1年で25へ減少した(p=0.023).THA術前,66%(23例)にVAS>20の腰痛を認めた.そのうち48%(11/23例)で腰痛の改善を認め,術後1年で腰痛のある症例は51%(18例)へ減少した.腰痛が改善しない症例のEQ5D-VASは,改善した症例に比べ有意に低かった(70 vs.80,p=0.047).【結論】THA術前に66%の症例が腰痛を自覚しており,そのうち48%の症例で術後腰痛は改善した.THA後の腰痛改善は患者の健康状態に影響しており,今後その関連因子を検討する必要がある.

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