日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
原著
13C-尿素呼気試験における口腔内・咽頭内ウレアーゼ活性の影響の検討
佐野 望大原 秀一小池 智幸関根 仁今谷 晃北川 靖大楽 尚弘飯島 克則加藤 勝章下瀬川 徹
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2004 年 101 巻 12 号 p. 1302-1308

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抄録

H. pylori陰性者を対象に, 13C-散剤尿素製剤を用いた場合の口腔内, 咽頭内それぞれのウレアーゼ活性, および漱ぎの仕方による尿素呼気試験 (UBT) への影響について, 呼気を経時的に採取して検討した. その結果, 口腔内に加え咽頭内にもUBT値に影響を及ぼす可能性のあるウレアーゼ活性を認め, また尿素服用後口腔内のみ漱いだ場合には, UBT値に咽頭内ウレアーゼ活性の影響が残る可能性が示された. よって, 散剤型尿素製剤を用いたUBTによるH. pylori感染の陰性診断において, 従来行われてきた尿素服用後口腔内の漱ぎのみでは咽頭部のウレアーゼ活性の影響が生じる可能性も念頭に置く必要があると考えられた.

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© 2004 (一財) 日本消化器病学会
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