日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
C型慢性肝炎に合併した肝内胆管腺腫の1例―画像所見を中心に―
大谷 圭介戸原 恵二三原 一力植木 敏晴田中 正彦坂口 正剛松井 敏幸八尾 恒良原岡 誠司岩下 明徳
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キーワード: 肝内胆管, 腺腫
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2006 年 103 巻 1 号 p. 37-43

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抄録

肝内胆管腺腫(IHBA)は,まれな良性腫瘍で,画像所見を検討した報告は少ない.今回IHBAを経験したので,その画像所見について検討した.症例は61歳男性.USで肝S7に11 mmの低エコー腫瘤を認めた.単純CTでは肝S7に低吸収域を認め,MRIではT1・T2強調像ともに低信号を呈し,dynamic studyでは早期から後期相まで濃染された.血管造影では腫瘍濃染像を認めた.狙撃生検でIHBAと診断した.

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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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