日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
繰り返す虚血性大腸炎に広範な大腸粘膜剥離を認めた1例
江里口 芳裕綱田 誠司雨森 貞浩渡邉 顕一郎藤瀬 剛弘吉川 敦大谷 響大谷 顕史坂田 祐之岩切 龍一水口 昌伸藤本 一眞
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2006 年 103 巻 10 号 p. 1152-1156

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抄録

症例は82歳,女性.5回の虚血性大腸炎治療歴があり,突然の左下腹部痛にて来院.摘便後に多量の新鮮血と,大腸内視鏡で剥離粘膜様の索状物を認めた.虚血により大腸壁が脱落する病態の報告はまれで,colon castと表現されている.Colon castは,腹部大動脈瘤術後など結腸に強い虚血が生じた状態での報告が大半である.本症例では腹部大動脈瘤や手術などの既往なしに大腸粘膜剥離を認め,特異な症例と考え報告する.

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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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