日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
Mikulicz病と糖尿病を合併した自己免疫性膵炎の1例
高木 伴幸土井 拓哉坂本 浩一辰田 仁美小林 康人坪田 ゆかり西野 雅之中野 好夫若崎 久生古田 浩人南條 輝志男
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2006 年 103 巻 2 号 p. 180-188

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抄録
症例は56歳男性で両側涙腺腫大および全身の精査目的にて入院.両側涙腺·両側顎下腺·膵頭部と尾部の腫大を認め,Mikulicz病を合併した自己免疫性膵炎と診断した.ステロイド投与で涙腺·顎下腺腫大と膵腫大は消失した.涙腺·顎下腺·胆壁と膵組織にCD4,CD8陽性Tリンパ球が,顎下腺·胆壁·膵組織にIgG4陽性形質細胞が浸潤しており,Mikulicz病と自己免疫性膵炎の強い関連性が示唆された.
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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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