日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:小腸粘膜の防御機構
小腸粘膜防御とリンパ系細胞のマイグレーション
三浦 総一郎
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2006 年 103 巻 3 号 p. 275-282

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抄録

小腸粘膜の免疫防御は腸管関連リンパ装置(GALT)により営まれ,その特徴は過剰な生体反応を制御するネガティブコントロールシステムの発動にある.腸管内の抗原刺激がリンパ系細胞へと情報伝達され,やがて特異的に刺激された細胞は腸粘膜へとマイグレーションする.その際に細胞接着分子やケモカインの役割が重要であり,マイグレーションの仕組みを規定していると思われる.慢性腸炎ではマイグレーションの異常が想定され,その制御により腸炎を抑制する試みも注目されている.

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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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