日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
早期胃癌に合併した粘膜下腫瘍型胃hamartomatous inverted polypの1例
平崎 照士谷水 正人那須 淳一郎片岡 淳朗松原 稔鈴木 誠祐
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2006 年 103 巻 7 号 p. 833-838

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抄録

症例は39歳,女性.内視鏡検査で胃体下部前壁に4cm大の陥凹性病変を,体上部小彎に2cm大の粘膜下腫瘍を認めた.粘膜下腫瘍は超音波内視鏡では細脈管様の無エコー像がみられ,迷入膵が疑われた.幽門側胃切除を施行し,陥凹性病変は印環細胞癌と,粘膜下腫瘍はhamartomatous inverted polyp(HIP)と診断された.HIPはまれな疾患であるが,胃粘膜下腫瘍の鑑別診断において考慮する必要があると思われた.

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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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