日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
6-mercaptopurineにより重症骨髄抑制をきたしたクローン病の1例
久保田 大輔滝島 千尋石井 賢一河村 貴広松本 智子井津井 康浩岡田 英理子陳 正新大岡 真也土屋 輝一郎荒木 昭博坂本 直哉宮田 達也金井 隆典渡辺 守
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2006 年 103 巻 9 号 p. 1044-1049

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抄録

症例は23歳,男性.18歳発症の小腸大腸型クローン病患者.2004年12月肛門,小腸病変の悪化に対しmesalazineに加え6-mercaptopurine内服を開始.12日目の白血球数は正常範囲であったが24日目に肛門周囲膿瘍と白血球数300/μlの重症骨髄抑制で入院となった.骨髄抑制は遷延しG-CSF製剤で一時白血球数上昇するも中止後再び低下し2000/μlをこえたのは入院36日目であった.

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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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