多発肺転移をともなう進行肝細胞癌に微粉末化シスプラチン(動注用アイエーコール®）肝動注が著効した1症例

飯田 武; 水永 裕子; 岡澤 正; 土屋 昌子; 稲本 善人; 戒能 聖治; 草野 倫好; 戒能 美雪; 黒川 典枝; 伊藤 忠彦

doi:10.11405/nisshoshi.104.1738

症例報告

多発肺転移をともなう進行肝細胞癌に微粉末化シスプラチン(動注用アイエーコール^®）肝動注が著効した1症例

飯田武, 水永裕子, 岡澤正, 土屋昌子, 稲本善人, 戒能聖治, 草野倫好, 戒能美雪, 黒川典枝, 伊藤忠彦

著者情報

飯田武
山口労災病院消化器科
水永裕子
山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学
岡澤正
美祢市立病院内科
土屋昌子
小野田市民病院内科
稲本善人
稲本内科医院
戒能聖治
山口県立総合医療センター消化器内科
草野倫好
山口労災病院消化器科
戒能美雪
山口労災病院消化器科
黒川典枝
山口労災病院消化器科
伊藤忠彦
山口労災病院消化器科

キーワード: 肝細胞癌, 肺転移, 動注用シスプラチン

ジャーナルフリー

2007 年 104 巻 12 号 p. 1738-1744

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.104.1738

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抄録

症例は74歳女性．多発肺転移をともなうstage IVB肝細胞癌に対しシスプラチン動注化学療法を3回施行した．施行後肝病変，肺病変はともに消失し，著明高値を示していたAFP， PIVKA-IIはともに正常化し，complete response(CR）と判定した．初回治療後2年が経過したがCRを維持している．

責任著者(Corresponding author)

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