日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
Danaparoid sodiumが著効した門脈·上腸間膜静脈血栓症の1例
首藤 龍人矢崎 康幸菅原 謙二本田 光則
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2007 年 104 巻 2 号 p. 205-212

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抄録

B型肝硬変症に併発した門脈血栓症に対してdanaparoid sodiumの静脈内投与を行った.副作用,合併症を生じることなく,投与2週間後に門脈血栓の消失を認め肝不全の改善をみた.本薬剤は投与法が簡便であり,出血などの副作用を生じにくい抗凝固剤であり,門脈血栓症に対する有用な治療剤となりうると思われた.今後,症例を重ねて,適応,投与方法,治療効果,安全性,維持療法の確立などを検討する方針である.

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© 2007 (一財) 日本消化器病学会
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