日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
胆管狭窄をともなわず顆粒状の広範囲進展を呈した早期胆管癌の1例
高澤 磨小林 剛野田 裕伊藤 啓洞口 淳藤田 直孝小針 雅男
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キーワード: 早期胆管癌, 広範囲進展, IDUS
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2007 年 104 巻 2 号 p. 226-232

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抄録

患者は78歳の男性.急性胆嚢炎にて経皮経肝的胆嚢ドレナージを施行した.胆管造影像で胆管に狭窄はみられず,肝門部胆管に顆粒状の壁不整像が認められた.経乳頭的胆管腔内超音波検査では,左右肝管内に顆粒状の隆起と,上部から中部胆管に及ぶ偏側性の内側低エコー層の肥厚を認めた.生検にて腺癌が証明され,上部胆管を主座として肝門部,中部胆管へ進展した早期胆管癌の診断にて肝門部胆管を含めた胆管切除術を施行した.病理学的には高い隆起をともなわず広範囲に進展した早期癌であった.

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© 2007 (一財) 日本消化器病学会
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