肺癌治癒切除8年後に腹膜播種および小腸転移により広汎な回腸狭窄を呈した1例

内山 幹; 中村 眞; 月永 真太郎; 小井戸 薫雄; 山根 建樹; 藤瀬 清隆; 良元 和久; 石井 隆幸; 大村 光治; 山口 裕; 田尻 久雄

doi:10.11405/nisshoshi.104.381

症例報告

肺癌治癒切除8年後に腹膜播種および小腸転移により広汎な回腸狭窄を呈した1例

内山幹, 中村眞, 月永真太郎, 小井戸薫雄, 山根建樹, 藤瀬清隆, 良元和久, 石井隆幸, 大村光治, 山口裕, 田尻久雄

著者情報

内山幹
東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器·肝
中村眞
東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器·肝
月永真太郎
東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器·肝
小井戸薫雄
東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器·肝
山根建樹
東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器·肝
藤瀬清隆
東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器·肝
良元和久
東京慈恵会医科大学附属柏病院外科
石井隆幸
東京慈恵会医科大学附属柏病院内視鏡部
大村光治
東京慈恵会医科大学附属柏病院病理
山口裕
東京慈恵会医科大学附属柏病院病理
田尻久雄
東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器·肝

キーワード: 小腸転移, 腹膜播種, 肺癌

ジャーナルフリー

2007 年 104 巻 3 号 p. 381-387

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.104.381

詳細

抄録

症例は46歳，男性．8年前に他院にてstage IAの肺癌の手術歴あり．腸閉塞のため当院入院となった．小腸造影にて回腸に広汎な狭小化が認められ，手術が施行された．その結果腹膜播種をともなう転移性小腸癌と診断した．病理組織学的に肺癌組織と類似し，他臓器に原発となりうる癌が存在せず術後8年を経た肺癌の小腸転移と考えられた．

責任著者(Corresponding author)

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