日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
小腸穿孔を契機に診断されたT細胞性小腸悪性リンパ腫の2例
松本 和也千酌 由貴大谷 英之原 明史前田 和範八杉 晶子村脇 義之三浦 将彦香田 正晴河口 剛一郎原田 賢一八島 一夫但馬 史人村脇 義和堀江 靖
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 104 巻 3 号 p. 388-393

詳細
抄録

小腸穿孔を契機に診断されたT細胞性小腸悪性リンパ腫の2例(28歳男性,63歳女性)を経験した.T細胞性はCD8, CD56が陽性で,潰瘍型となりやすいことより,B細胞性に比較して消化管穿孔をきたしやすい.したがって悪性リンパ腫が疑われた場合には,FDG-PET,小腸透視,小腸内視鏡検査などにより小腸の検索を行い,穿孔前に診断することが肝要と考えられた.

著者関連情報
© 2007 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top