日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
著明な好酸球増加症をともなった胃食道逆流症の1例
三好 里佳安永 祐一木津 崇井上 拓也渡辺 知英松本 由美堅田 龍生乾 由明興梠 隆西川 正博
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2007 年 104 巻 4 号 p. 542-547

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抄録

73歳女性.主訴は咽頭痛,夜間咳嗽.18000/mm3(WBC 21900/mm3, Eos 82%)と著明な好酸球増加症および胃食道逆流症と診断した.ランソプラゾール投与により食道炎は軽快,好酸球は正常化した.ファモチジンへの変更にて胸やけの出現と好酸球の増加傾向を認め,オメプラゾールへの変更にて症状は軽快,好酸球も減少した.以上より胃食道逆流症が好酸球増加症の原因の1つとなりうることが示唆された.

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© 2007 (一財) 日本消化器病学会
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