先天性プロテインS欠損症による門脈血栓症の1例

石川 晶久; 伊藤 均; 堀田 総一; 小野 敏嗣; 柿木 信重; 岸本 洋輔; 鴨志田 敏郎; 平井 信二; 岡 裕爾

doi:10.11405/nisshoshi.104.822

症例報告

先天性プロテインS欠損症による門脈血栓症の1例

石川晶久, 伊藤均, 堀田総一, 小野敏嗣, 柿木信重, 岸本洋輔, 鴨志田敏郎, 平井信二, 岡裕爾

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キーワード: 門脈血栓症, 先天性プロテインS欠損症

ジャーナルフリー

2007 年 104 巻 6 号 p. 822-828

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.104.822

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抄録

症例は25歳男性．急性腹症で近医へ入院．腹部CTで門脈血栓を指摘され，当科へ転院．門脈本幹，上腸間膜静脈，脾静脈内に血栓を認め，へパリンの投与を開始したところ症状は消失，現在はワーファリンを継続し，外来通院中である．その成因はプロテインSが10%と低下し，遺伝子解析で変異を認め，先天性プロテインS欠損症と診断した．急性腹症の成因として門脈血栓症は大切で，遺伝子解析が成因の究明に有用と考え報告した．

責任著者(Corresponding author)

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