日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
症状が遷延した腸間膜リンパ節炎に対してステロイドが著効した1例
池田 雄一郎池田 宜史中井 隆志佐野 弘治上田 渉青木 哲哉川崎 靖子木岡 清英岡 博子大川 清孝裴 英洙井上 健
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2007 年 104 巻 9 号 p. 1371-1376

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抄録

症例は,17歳,女性.右下腹部痛·発熱で発症し,回盲部の多発性リンパ節腫脹を認めたが,抗生物質の投与によっても症状の軽快なく慢性的に経過した.精査のため腹腔鏡下リンパ節生検を行ったが診断がつかなかった.経過中,結節性紅斑が出現したため,免疫学的機序を疑い副腎皮質ステロイドを投与したところ,症状の改善を認めた.本例のような報告はこれまでにまれと思われるため報告した.

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© 2007 (一財) 日本消化器病学会
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