血液透析中の慢性腎不全患者に合併した進行食道癌に対して5-Fluorouracil+cis-dichlorodiammineplatinum+放射線照射同時併用療法が有効であった1例

新井 陽子; 小山 恒男; 堀田 欣一; 友利 彰寿; 宮田 佳典

doi:10.11405/nisshoshi.105.1482

症例報告

血液透析中の慢性腎不全患者に合併した進行食道癌に対して5-Fluorouracil+cis-dichlorodiammineplatinum+放射線照射同時併用療法が有効であった1例

新井陽子, 小山恒男, 堀田欣一, 友利彰寿, 宮田佳典

著者情報

キーワード: 血液透析, 進行食道癌, CDDP血中濃度

ジャーナルフリー

2008 年 105 巻 10 号 p. 1482-1488

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.105.1482

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抄録

血液透析中の食道癌患者に5-Fluorouracil(5-FU）+cis-dichlorodiammineplatinum(CDDP）+放射線照射同時併用療法を施行した．CDDPは通常より40%減量し，投与終了30分後に血液透析を行いPtの血中濃度を測定した．Free Ptの曲線下面積は3.3μg·hr/mlであり高い抗腫瘍効果が得られた．Grade4の貧血が出現したが，副作用は許容範囲内であった．

責任著者(Corresponding author)

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