日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
IFN-β併用多剤化学療法(DAC-Tam療法)が奏効した直腸肛門部悪性黒色腫の1例
川野 紀子田代 充生田口 雅史木原 康之芳川 一郎宿輪 和孝山崎 雅弘久米 恵一郎大槻 眞
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2008 年 105 巻 11 号 p. 1627-1633

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抄録

症例は73歳男性.排便時の肛門部痛を主訴に来院した.直腸Rb部に直径4cm大の一部黒色を呈する隆起性病変を認め,肝転移をともない,直腸肛門部悪性黒色腫(Stage IV)と診断された.dacarbazine,nimustine,cisplatin,tamoxifenによる多剤併用化学療法(DAC-Tam療法)に加えinterferon-βの局所投与を施行したところ,1コース終了時には疼痛の消失と原発巣の縮小,肝転移の消失を認めた.計6コース施行後に,直腸腫瘍からの出血コントロールに対する放射線治療を併用した.化学療法を合計8コース施行し,初回治療開始後24カ月経過した現在も生存中である.

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© 2008 (一財) 日本消化器病学会
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