腹腔鏡下腫瘍生検により確定診断された肝原発類上皮性血管内皮腫の1例

小松 信俊; 黒崎 雅之; 佐藤 光明; 田中 智大; 平山 慈子; 安井 豊; 梅田 尚季; 細川 貴範; 上田 研; 土谷 薫; 中西 裕之; 板倉 潤; 朝比奈 靖浩; 赤坂 浩明; 松永 光太郎; 瀧 和博; 神代 正道; 泉 並木

doi:10.11405/nisshoshi.105.1640

症例報告

腹腔鏡下腫瘍生検により確定診断された肝原発類上皮性血管内皮腫の1例

小松信俊, 黒崎雅之, 佐藤光明, 田中智大, 平山慈子, 安井豊, 梅田尚季, 細川貴範, 上田研, 土谷薫, 中西裕之, 板倉潤, 朝比奈靖浩, 赤坂浩明, 松永光太郎, 瀧和博, 神代正道, 泉並木

著者情報

小松信俊
武蔵野赤十字病院消化器科
黒崎雅之
武蔵野赤十字病院消化器科
佐藤光明
武蔵野赤十字病院消化器科
田中智大
武蔵野赤十字病院消化器科
平山慈子
武蔵野赤十字病院消化器科
安井豊
武蔵野赤十字病院消化器科
梅田尚季
武蔵野赤十字病院消化器科
細川貴範
武蔵野赤十字病院消化器科
上田研
武蔵野赤十字病院消化器科
土谷薫
武蔵野赤十字病院消化器科
中西裕之
武蔵野赤十字病院消化器科
板倉潤
武蔵野赤十字病院消化器科
朝比奈靖浩
武蔵野赤十字病院消化器科
赤坂浩明
武蔵野赤十字病院放射線科
松永光太郎
武蔵野赤十字病院病理部
瀧和博
武蔵野赤十字病院病理部
神代正道
久留米大学医学部病理学
泉並木
武蔵野赤十字病院消化器科

キーワード: 肝類上皮性血管内皮腫, 腹腔鏡, epithelioid hemangioendothelioma, 診断, 腫瘍生検

ジャーナルフリー

2008 年 105 巻 11 号 p. 1640-1647

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.105.1640

詳細

抄録

症例は35歳女性．右季肋部鈍痛のため受診した．画像診断では肝両葉の被膜直下に不整形腫瘍が多発し，腫瘍部表面は陥凹していた．腹腔鏡では中央部が瘢痕性に陥凹した白色調腫瘍を多発性に認め，生検による病理組織学的診断で類上皮性血管内皮腫と診断した．類上皮性血管内皮腫は病変が肝表面に局在することが多く経皮的腫瘍生検が困難である．今回われわれは腹腔鏡下の観察，生検が確定診断に有用であった1例を経験したため報告する．

責任著者(Corresponding author)

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