日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
原著
胃癌肝転移に対するDSM併用動注化学療法(DSM-TACE)の検討
平澤 俊明浅原 新吾藤崎 聡倉岡 賢輔高野 浩一亀井 明猪狩 功遺
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キーワード: 胃癌, 肝転移, DSM, DSM-TACE
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2008 年 105 巻 3 号 p. 367-372

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抄録

胃癌肝転移8症例に対するDSM併用動注化学塞栓療法(DSM-TACE)の効果と合併症を検討した.奏効率は62.5%で,1年生存率は87.5%,2年生存率は52.5%,生存期間中央値(median survival time; MST)は36.1カ月(平均観察期間18.2カ月)であった.合併症もGrade2までのものがほとんどであったが,肝膿瘍を1例に認めた.DSM-TACEは胃癌肝転移に対して集学的治療の1つの選択肢となると考えられた.

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© 2008 (一財) 日本消化器病学会
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