日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
超音波内視鏡検査が術前診断に有用であったpancreatic groove carcinomaの3例
桑谷 将城河上 洋大和 弘明品田 恵佐田中 栄一平野 聡近藤 哲伊藤 智雄浅香 正博
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2008 年 105 巻 7 号 p. 1061-1069

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抄録

膵groove領域に発生した膵癌3例を経験した.いずれも発見契機は閉塞性黄疸であった.十二指腸内視鏡検査では十二指腸は狭窄しており,2例で内視鏡的減黄術が不可能であった.CTでは膵頭部から十二指腸に境界不明瞭な造影効果不良域として描出された.超音波内視鏡検査では総胆管と十二指腸に接した膵内の低エコー性腫瘤として描出され,pancreatic groove carcinomaと診断し得た.

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© 2008 (一財) 日本消化器病学会
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