日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:潰瘍性大腸炎治療の新展開
潰瘍性大腸炎surveillanceの問題点
渡邉 聡明
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2009 年 106 巻 7 号 p. 1003-1010

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抄録

潰瘍性大腸炎合併大腸癌の早期発見のために定期的に内視鏡検査を行うサーベイランスが重要とされている.しかし,サーベイランスの,行うべき対象,生検採取方法,生検組織の病理検査結果に基づく治療方針,などに関しては必ずしも統一された基準はなく問題点も存在する.特に,生検採取方法に関しては,step biopsyと,有所見部からのみ生検を行う狙撃生検のどちらが有用かは重要な問題であり,これを明らかにするために現在本邦で臨床試験が行われている.また,最近はサーベイランスの効率化を目指して拡大内視鏡,NBI,AFIなどを用いたサーベイランスや,遺伝子マーカーによる癌化ハイリスク例の選別なども検討されている.

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© 2009 (一財) 日本消化器病学会
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