日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
急速な病状の進行がみられ死亡した成人neuroblastomaの1例
辻 敦高柳 正弘春日井 俊史杉本 啓之柴原 弘明河崎 秀陽
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キーワード: neuroblastoma, 成人, 腸間膜
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2010 年 107 巻 10 号 p. 1651-1660

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抄録

症例は52歳女性.CTで腸間膜を主座とする巨大な腫瘍を認めた.悪性リンパ腫疑いにて,精査目的入院中の第5病日に病状が急速に悪化した.経皮的針生検を行い,悪性リンパ腫に準じて化学療法を開始したが,第9病日に永眠された.死亡後に確定した針生検の病理診断はneuroblastomaであった.成人発症の本疾患は極めてまれであるが,急速な病状の進行を示す場合があるため,念頭に置くことが望ましい.

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© 2010 (一財) 日本消化器病学会
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