日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
術後8年目にアカラシア様食道狭窄をきたし超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法にて診断確定が可能であった胃印環細胞癌再発の1例
麻生 暁板場 壮一久保 宏明隅田 頼信秋穂 裕唯中村 和彦後藤 綾子伊藤 鉄英高柳 涼一
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2010 年 107 巻 11 号 p. 1791-1797

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抄録

症例は74歳男性.主訴は嚥下困難.2000年12月に進行胃癌(T2N1M0 stage II)に対し幽門側胃切除術を施行された.2008年3月より嚥下困難を自覚し,紹介受診.上部消化管内視鏡検査では食道下部から胃接合部にかけて全周性狭窄を認めた.粘膜面は正常であった.同部位の超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法(EUS-FNA)にて印環細胞癌を認めた.EUS-FNAが胃癌術後再発の診断確定に有用であった.

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© 2010 (一財) 日本消化器病学会
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