日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:薬剤起因性腸管障害
NSAID起因性小腸障害の新しい見方
石原 誠大宮 直木後藤 秀実
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2010 年 107 巻 12 号 p. 1905-1909

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抄録

近年,人口の高齢化にともない,関節炎などの慢性疼痛を訴える患者が増加し,そのため非ステロイド抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drug;NSAID)の長期使用が増加している.近年カプセル内視鏡やバルーン内視鏡の開発により,NSAID起因性小腸障害の臨床像が明らかにされつつあるが,その予防や治療法に関しては一定のコンセンサスが得られていない.またカプセル内視鏡により多くの小腸障害症例が発見されているが,実際に症状を有する症例は少なく,今後は障害発症のメカニズムを解析するとともに,発生リスク因子の解析や予防対策などの研究が必要になると思われる.

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© 2010 (一財) 日本消化器病学会
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