日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
リンパ節転移をきたした十二指腸Gangliocytic paragangliomaの1例
齋藤 純子平田 信人古園 巳俊中路 聡稲瀬 誠実長野 寛史岩田 麻衣子杤谷 四科子深津 和弘藤井 宏行石井 英治片岡 淳朗三方 林太郎桝谷 佳生伊藤 裕志大森 淳若杉 聡江原 正明星 和栄
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2010 年 107 巻 4 号 p. 639-648

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抄録

症例は28歳男性.黒色便を主訴に来院し精査の結果,十二指腸乳頭部と下膵頭前部(# 17b)リンパ節の位置に血流豊富な腫瘍を認めた.腫瘍核出術に加え # 17bリンパ節を摘出するとGangliocytic paragangliomaおよびそのリンパ節転移であった.追加で膵頭十二指腸切除術を施行すると# 17bに術前には指摘し得なかった7mmの別のリンパ節転移を認めた.Gangliocytic paragangliomaは概ね良性の経過をたどるが文献的には7%程度に転移症例があり,この点を踏まえて治療方針を選択する必要がある.

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© 2010 (一財) 日本消化器病学会
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