日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
12年の経過で退行性変化の経過を追えた肝硬化性血管腫の1例
宮木 大輔相方 浩脇 浩司村上 英介橋本 義政長沖 祐子片村 嘉男河岡 友和高木 慎太郎平松 憲今村 道雄高橋 祥一大屋 敏秀先本 秀人有廣 光司茶山 一彰
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2011 年 108 巻 6 号 p. 954-961

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抄録

症例は60歳代女性.1998年に肝腫瘍精査にて当院を紹介受診,腹部造影MRIにて肝左葉外側区域に70×45mmの海綿状血管腫を認めた.定期的な画像検査にて経過観察したところ,2006年に30×15mmと縮小し,血管腫としては非典型的な画像所見に変化した.2009年胃癌手術の際に施行した肝生検病理所見にて,硬化性血管腫と診断された.12年の経過で退行性変化の経過を追えた肝硬化性血管腫の1例を報告する.

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© 2011 (一財) 日本消化器病学会
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