いわゆる膵胆管高位合流を併存した成人型輪状膵の1例

児玉 亮; 渡邉 貴之; 丸山 真弘; 伊藤 哲也; 米田 傑; 丸山 雅史; 村木 崇; 浜野 英明; 新倉 則和; 田中 榮司

doi:10.11405/nisshoshi.108.1589

症例報告

いわゆる膵胆管高位合流を併存した成人型輪状膵の1例

児玉亮, 渡邉貴之, 丸山真弘, 伊藤哲也, 米田傑, 丸山雅史, 村木崇, 浜野英明, 新倉則和, 田中榮司

著者情報

児玉亮
信州大学医学部消化器内科
渡邉貴之
信州大学医学部消化器内科
丸山真弘
信州大学医学部消化器内科
伊藤哲也
信州大学医学部消化器内科
米田傑
信州大学医学部消化器内科
丸山雅史
信州大学医学部消化器内科
村木崇
信州大学医学部消化器内科
浜野英明
信州大学医学部医療情報部
新倉則和
信州大学医学部内視鏡センター
田中榮司
信州大学医学部消化器内科

キーワード: 輪状膵, 膵胆管高位合流, 膵胆管合流異常, 膵の発生

ジャーナルフリー

2011 年 108 巻 9 号 p. 1589-1595

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.108.1589

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抄録

症例は80歳代男性．心窩部の激痛を主訴に受診し，Amy高値とCT所見から急性膵炎と診断された．CT・MRIにて十二指腸下行部を取り巻くように腫大した膵頭部を認め，ERCPにて輪状膵およびいわゆる膵胆管高位合流と診断した．輪状膵には合併奇形が多いとされているが，輪状膵にいわゆる膵胆管高位合流もしくは膵胆管合流異常を合併した症例の報告は極めて少ない．両者の合併は膵の発生の観点からも興味深く，報告する．

責任著者(Corresponding author)

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