2012 年 109 巻 1 号 p. 15-18
日本消化器病学会は消化器病診療を専門とする優れた医師を養成し,消化器病医療の向上のために1987(昭和62)年より専門医制度を設け,専門医,指導医,認定施設,関連施設の審査業務を行ってきた.とくに専門医育成のための専門医研修カリキュラムは非常に重要であり,医療の進歩にともなって改訂されていくべきものである.現在そのカリキュラムの大幅改訂が進められているが消化器病専門医のなかには消化器外科系の専門医も多く含まれている.将来に向けて理想的な日本消化器病学会専門医制度を確立するために,関連する外科系学会の専門医制度の現状を紹介するとともに課題について述べた.