B型急性肝炎後に顕在化した自己免疫性肝炎の1例

新井 修; 池田 弘; 松枝 和宏; 能登原 憲司; 下村 宏之

doi:10.11405/nisshoshi.109.240

症例報告

B型急性肝炎後に顕在化した自己免疫性肝炎の1例

新井修, 池田弘, 松枝和宏, 能登原憲司, 下村宏之

著者情報

キーワード: B型急性肝炎, 自己免疫性肝炎, ステロイド, 核酸アナログ製剤

ジャーナルフリー

2012 年 109 巻 2 号 p. 240-246

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.109.240

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抄録

症例は高度な肝機能異常を有する65歳男性．性交渉歴，IgM-HBc抗体陽性，プロトロンビン時間32％よりB型急性肝炎重症型と診断した．ラミブジンとステロイドパルス療法を受けたが改善せず，サイクロスポリン併用により肝機能は回復した．肝生検でinterface hepatitis，中心静脈周囲炎，門脈域の線維化を認め，臨床経過と組織所見よりB型急性肝炎を契機に顕在化した自己免疫性肝炎と診断し得た．

責任著者(Corresponding author)

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