虎の門病院消化器内科
2012 年 109 巻 9 号 p. 1567-1574
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症例は59歳女性.1年程前より2カ月に1度,右下腹部痛を自覚し当院を受診した.下部消化管内視鏡検査で回盲部から横行結腸にかけて浮腫状で青銅色の粘膜を認め,また腹部CTで同部位の壁肥厚と壁の線状石灰化を認め,特発性腸間膜静脈硬化症と診断した.病歴聴取により,アレルギー性鼻炎に対し17年間辛夷清肺湯を内服していたことが判明した.漢方薬の内服中止後の約1年間,腹痛の出現を認めることなく経過している.
胃腸病研究会会報
日本消化機病学会雑誌
實驗消化器病學
消化器病学
日本消化機病學會雜誌. 甲
日本消化機病學會雜誌. 乙
日本消化機病學會雜誌
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