日本消化器病学会雑誌
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症例報告
腹膜播種をともなった異所性肝細胞癌の1例
中村 典明入江 工田中 真二有井 滋樹
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2013 年 110 巻 11 号 p. 1968-1975

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抄録

83歳男性.肝機能異常を指摘され受診.血液検査で,ICGR15 25.9%,AFP 4205ng/mlと高値を示した.US,CTで肝S6に接する境界明瞭な円形の腫瘤を認め,血管造影にて腫瘤は,胃十二指腸動脈から血流を受けており,肝動脈造影では描出されないため,肝外の腫瘤と考え,異所性肝細胞癌と診断.腹腔鏡にて観察するとS6に接する腫瘤の他に多数の腫瘤を認め,腹膜播種をともなった異所性肝細胞癌と診断した.

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© 2013 (一財) 日本消化器病学会
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