日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:胆膵疾患に対するInterventional EUSの新展開
胆管挿管困難例に対するEUSガイド下ランデブー法
岩下 拓司安田 一朗土井 晋平森脇 久隆Lee John G.Chang Kenneth J.
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2013 年 110 巻 4 号 p. 585-591

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抄録

胆道疾患に対するERCPは,低侵襲で安全な手技として広く普及している.選択的胆管挿管は必要不可欠であるが,時に困難例も存在する.こうした胆管挿管困難例に対して,近年,EUSガイド下ランデブー法(EUS-RV)の有用性が報告されている.EUS-RVはEUSガイド下に上部消化管から胆管を穿刺し,ガイドワイヤー(GW)を順行性に穿刺針を通して,胆管・乳頭部を介し十二指腸内に留置した後,十二指腸鏡に入れ替え,留置されたGWを利用し選択的胆管挿管を行う手技である.文献報告では,EUS-RVは安全で効果的な代替法とされるが,失敗に終わった際には合併症を最小限とするため,経皮的・外科的処置の準備も必要である.

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© 2013 (一財) 日本消化器病学会
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