日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
FOLFIRI+Cetuximabが著効した大腸癌多発皮膚転移の1例
門田 智裕大須賀 達也小川 浩史北見 元哉石村 恵美志柿 泰弘中島 英信中田 秀史角田 力平野 誠一伊倉 義弘岩井 泰博吉川 卓郎植野 望田村 孝雄
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2014 年 111 巻 1 号 p. 115-123

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抄録

症例は64歳,女性.右側胸部の皮下腫瘤を主訴に受診.各種検査より下行結腸癌・皮膚転移と診断.原発巣の手術後にFOLFIRI+Cetuximab療法が著効し,皮膚転移は消失した.皮膚転移をきたした大腸癌症例に対する治療法選択の上で参考になる1症例と考えられ,原発巣や転移巣におけるEGFR発現様式との関連も含め,文献的考察を加えて報告する.

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© 2014 (一財) 日本消化器病学会
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