日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
EUS-FNAにて診断し得た2型自己免疫性膵炎の1例
矢野 正明西川 昌志浅井 純卜部 健伊藤 浩史
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2014 年 111 巻 11 号 p. 2181-2189

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抄録

症例は29歳男性.潰瘍性大腸炎にて通院中であった.持続する背部痛を主訴に受診し,膵酵素の上昇,画像所見でびまん性膵腫大と主膵管のびまん性狭細像を認めた.19G針を用いEUS-FNAにて膵組織採取を施行したところ,小葉間の線維化と好中球の膵管上皮内浸潤を認めた.IgG4陽性細胞は1/HPFであった.2型自己免疫性膵炎と診断し,ステロイド治療を開始し,症状の消失,膵腫大,膵管狭細像とも改善を認めた.

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© 2014 (一財) 日本消化器病学会
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