日本消化器病学会雑誌
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症例報告
Bevacizumabによる可逆性後白質脳症を合併した転移性大腸がんの1例
宮本 信吾
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2014 年 111 巻 4 号 p. 743-747

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抄録

67歳女性.盲腸がんに対し,右半結腸切除を施行した.既に腹膜播種を認め,Bevacizumab+m-FOLFOX6療法を施行するも,投与4日目より高血圧,意識障害が出現した.MRI検査で両側後頭葉を中心にFLAIR画像にて高信号を認め,可逆性後白質脳症と診断した.厳格な降圧管理と抗痙攣薬を継続し,発症から12日目までに症状は改善した.可逆性後白質脳症のような神経学的合併症も留意すべきと考えた.

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© 2014 (一財) 日本消化器病学会
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