腸管ベーチェット病・単純性潰瘍との鑑別を要したAIDS（acquired immunodeficiency syndrome）関連サイトメガロウイルス腸炎の1例

岩﨑 哲良; 猿田 雅之; 澤田 亮一; 井出 大資; 有廣 誠二; 松岡 美佳; 加藤 智弘; 田尻 久雄

doi:10.11405/nisshoshi.112.1843

症例報告

腸管ベーチェット病・単純性潰瘍との鑑別を要したAIDS（acquired immunodeficiency syndrome）関連サイトメガロウイルス腸炎の1例

岩﨑哲良, 猿田雅之, 澤田亮一, 井出大資, 有廣誠二, 松岡美佳, 加藤智弘, 田尻久雄

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キーワード: 回盲部潰瘍, サイトメガロウイルス（CMV）, acquired immunodeficiency syndrome（AIDS）

ジャーナルフリー

2015 年 112 巻 10 号 p. 1843-1851

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.112.1843

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抄録

症例は31歳男性．体重減少・腹痛を主訴に受診し，内視鏡にて回盲部に類円形の打ち抜き潰瘍を認めた．腸管ベーチェット病・単純性潰瘍を疑うも，サイトメガロウイルス（CMV）抗原血症と病理組織の免疫染色からCMV腸炎と診断した．CMV腸炎から免疫不全を疑い，精査にてacquired immunodeficiency syndrome（AIDS）と診断し得た．AIDSは本邦でも増加しており，回盲部潰瘍の鑑別としてCMV腸炎/AIDSを検索すべきである．

責任著者(Corresponding author)

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