日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
内視鏡的クリップ止血術とバルーン下逆行性経静脈的塞栓術との併用治療が有効であった十二指腸静脈瘤破裂の1例
谷口 英明柴垣 広太郎後藤 大輔懸樋 英一
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2015 年 112 巻 11 号 p. 1998-2004

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抄録

80歳,女性.出血源不明の上部消化管出血のため紹介となった.ダイナミックCTでは肝硬変と十二指腸下行部周囲に蛇行する静脈瘤を認めた.緊急上部消化管内視鏡検査では,十二指腸下行部に血マメ様のびらんをともなう静脈瘤を認め,十二指腸静脈瘤破裂と診断した.内視鏡的クリップにて一次止血を得た後,待機的にバルーン下逆行性経静脈的塞栓術を行った.内視鏡的クリップとバルーン下逆行性経静脈的塞栓術の併用は有効であった.

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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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