日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:大腸鋸歯状病変へのアプローチ
鋸歯状病変の病理診断
八尾 隆史村上 敬
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2015 年 112 巻 4 号 p. 669-675

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抄録

現在,大腸鋸歯状病変は過形成ポリープ(HP),鋸歯状腺腫(TSA),sessile serrated adenoma/polyp(SSA/P)に分類されている.TSAは明らかな腫瘍性異型を示す病変であるが,HPとSSA/Pは明らかな腫瘍とは判定できない病変である.SSA/PはHPと同様の細胞から構成されるが,HPではみられない不整な構造と不規則な核腫大をともなう.それぞれの診断基準は一応確立されているが,これらの中間的病変や種々の鋸歯状成分が混在した病変の本質の解明と臨床的に意義のある分類の確立が,今後の課題である.

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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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