日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:大腸鋸歯状病変へのアプローチ
大腸鋸歯状病変の診断と臨床的取り扱い
山野 泰穂田中 義人松下 弘雄吉川 健二郎高木 亮原田 英嗣中岡 宙子檜森 亮吾吉田 優子田中 大貴佐藤 健太郎今井 靖菅井 有永塚 真山本 英一郞青木 敬則鈴木 拓
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2015 年 112 巻 4 号 p. 676-682

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抄録

近年,大腸鋸歯状病変は大腸癌の前駆病変として注目を集めているが,その一方で臨床診断,取り扱いに関しては混沌としている.そこでわれわれは,大腸鋸歯状病変に対して拡大内視鏡所見を基盤とした病理および遺伝子学的検討を行うtranslational researchを行った.その結果,開II型pit,病理診断:SSA/P,遺伝子解析:BRAF変異,CIMP positiveの高い相関を得ることができ,かつそれ以外のpit構造をともなった病変は病理・遺伝子学的にも発育進展した病変であった.以上から,現状ではこのような拡大所見を呈する病変を治療対象と考える一方で,さらに解明すべき余地があると考える.

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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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