2015 年 112 巻 7 号 p. 1237-1243
クローン病の画像診断・内視鏡診断において,日本の診療技術はきわめて高い.それが単に技術にとどまらず科学として世界に発信し高く評価されるためには,臨床研究設計の基本に立ち戻り,科学的妥当性を客観的に検証できるようにしなければならない.またどのように優れた診断法であろうと,問診や身体診察などの基本診療技術を疎かにしては臨床の場での十分な活用は望めない.新しい医療面接技術などを用いて,診断的検査に対する患者のアドヒアランスを向上させる努力も必要である.