日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
セルブロック法を用いた経乳頭的胆嚢胆汁細胞診にて診断し得た肝転移をともなう胆嚢混合型腺神経内分泌癌の1例
路川 陽介洞口 淳野田 裕伊藤 啓越田 真介菅野 良秀小川 貴央枡 かおり及川 昌也澤井 高志
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2015 年 112 巻 7 号 p. 1348-1356

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抄録

症例は65歳,女性.各種画像検査にて胆嚢癌の肝転移が疑われた.Histological evidenceを得る目的で経乳頭的胆嚢内挿管(ETCG)による胆嚢胆汁採取を行った.セルブロック法を用いた細胞診で胆嚢混合型腺神経内分泌癌の診断に至ったため,拡大胆嚢摘出術および肝切除術を施行した.遠隔転移をともなった胆嚢腫瘍の治療法決定に,ETCGによる胆汁採取およびセルブロック法を用いた細胞診が有用であった.

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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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