68Ga-DOTATOC-PET/CTが診断・治療法決定に有用であった多発肝転移をともなう膵尾部ガストリノーマの1例

松村 晋矢; 奥山 祐右; 土井 隆一郎; 中尾 龍太; 浦田 洋二; 吉田 憲正

doi:10.11405/nisshoshi.113.86

症例報告

⁶⁸Ga-DOTATOC-PET/CTが診断・治療法決定に有用であった多発肝転移をともなう膵尾部ガストリノーマの1例

松村晋矢, 奥山祐右, 土井隆一郎, 中尾龍太, 浦田洋二, 吉田憲正

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キーワード: 膵ガストリノーマ, 肝転移, ⁶⁸Ga-DOTATOC-PET

ジャーナルフリー

2016 年 113 巻 1 号 p. 86-93

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.113.86

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抄録

40歳男性，主訴は下痢．腹部CTで肝右葉と膵尾部に腫瘍を認めた．⁶⁸Ga-DOTATOC-PET/CTで肝両葉と膵尾部に明瞭な集積を認め，血清ガストリン高値を確認し，膵ガストリノーマの多発肝転移と診断した．オクトレオチドとスニチニブで全身化学療法を開始し，腫瘍増殖の機能的な制御を維持している．⁶⁸Ga-DOTATOC-PET/CTは腫瘍の局在，質的診断，治療方針決定に有用な検査と考えられた．

責任著者(Corresponding author)

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