日本消化器病学会雑誌
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今月のテーマ:潰瘍性大腸炎-診断と治療の最前線-
潰瘍性大腸炎内科的治療の最前線
清原 裕貴水野 慎大長沼 誠金井 隆典
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2016 年 113 巻 3 号 p. 413-423

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抄録

潰瘍性大腸炎の内科的治療は,難治例に対する生物学的製剤などの登場にともない近年選択肢が広がっている.タクロリムスの寛解維持における有用性の検証や生物学的製剤との効果の比較,さらにはInfliximabとAdalimumabの有用性の比較などが今後の課題である.またVedolizumabやAJM300などの細胞接着分子を標的とした製剤や,TofacitinibなどのJAK阻害剤といった新薬の臨床試験が現在進行しており,新規治療として期待される.一方で潰瘍性大腸炎における腸内細菌の役割が注目され,糞便微生物移植が試みられている.有効性に関しては方法の標準化などを含め今後エビデンスの集積が必要である.

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© 2016 (一財) 日本消化器病学会
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