日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
分枝型IPMN併存膵癌と類似した画像変化を呈した膵管内蛋白栓の1例
市川 健服部 可奈草深 智樹大森 隆夫大倉 康生濱田 賢司田岡 大樹田中 宏樹松崎 晋平馬場 洋一郎
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2017 年 114 巻 12 号 p. 2151-2157

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抄録

症例は65歳男性.2年前より尾側膵管に蛋白栓をともなう多房性囊胞様病変を認め,分枝型IPMNとして経過観察されていたが,EUSで囊胞の体部寄りに10mm大の低エコー域が出現してきたため,分枝型IPMN併存膵癌を疑い手術施行.術後標本による検討では,蛋白栓による主膵管狭窄が尾側膵管に囊胞状拡張をきたし,さらに膵管狭窄部周囲に散在性の炎症性変化をともなった所見であった.

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© 2017 (一財) 日本消化器病学会
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