日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
急性胆囊炎をきたした顕微鏡的多発血管炎の1例
小塚 雅也塚本 忠司金沢 景繁清水 貞利中島 善隆高台 真太郎小松 久晃
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2017 年 114 巻 12 号 p. 2167-2174

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抄録

症例は78歳男性.発熱,咳嗽および両下肢しびれ,筋力低下を主訴に入院.胸部CT検査で両肺間質影を認め,尿検査は潜血・蛋白が陽性,血液検査でMPO-ANCA陽性より,好中球細胞質抗体関連血管炎の1つである顕微鏡的多発血管炎(MPA)と診断された.入院中に右季肋部痛が出現.急性胆囊炎と診断し,経皮的胆囊ドレナージ術後に腹腔鏡下胆囊摘出術を施行.病理組織学的にMPAによる急性胆囊炎と診断された.

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© 2017 (一財) 日本消化器病学会
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