新規経口抗凝固薬（novel oral anticoagulants；NOAC）が原因と考えられたcollagenous colitisの1例

池本 珠莉; 中土井 鋼一; 小野川 靖二; 福原 基允; 宍戸 孝好; 花田 敬士; 米原 修治

doi:10.11405/nisshoshi.114.456

症例報告

新規経口抗凝固薬（novel oral anticoagulants；NOAC）が原因と考えられたcollagenous colitisの1例

池本珠莉, 中土井鋼一, 小野川靖二, 福原基允, 宍戸孝好, 花田敬士, 米原修治

著者情報

キーワード: 慢性下痢, 新規経口抗凝固薬, collagenous colitis

ジャーナルフリー

2017 年 114 巻 3 号 p. 456-463

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.114.456

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抄録

症例は84歳，男性．脳塞栓症でNOACの内服開始1カ月後より下痢を認め当科を受診した．対症療法を行うも症状の改善を認めず，徐々に低カリウム血症が出現し入院した．下部消化管内視鏡で浮腫状粘膜と生検で大腸上皮直下にcollagen bandの沈着を認め，collagenous colitisと診断した．NOACの内服時期と一致するため原因薬剤と考え，ワルファリンに変更したところ，下痢は速やかに改善した．

責任著者(Corresponding author)

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