日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
腹腔鏡下胆囊摘出後の副肝管閉塞による急性胆管炎に対してEUS下胆道ドレナージが奏効した1例
小堺 史郷菅野 良秀伊藤 啓越田 真介小川 貴央楠瀬 寛顕枡 かおり酒井 利隆柾木 喜晴村林 桃士長谷川 翔野田 裕
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2017 年 114 巻 4 号 p. 683-690

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抄録

88歳男性.繰り返す発熱と限局性胆管拡張のため当科紹介となった.諸検査で,胆囊摘出後に副肝管が閉塞し区域性胆管炎をきたしていると考えた.経乳頭的アプローチは不能で,EUS下に十二指腸球部から拡張した後区域枝を穿刺し,同部に金属ステントを留置して胆道ドレナージを実施した.EUS下ドレナージはこのような症例に対しても有効な選択肢の1つと考えられた.

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© 2017 (一財) 日本消化器病学会
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