日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
気管支瘻形成により経気道的にドレナージされたと考えられた虫垂炎続発肝膿瘍の1例
眞鍋 繁雄安岡 貴之遠藤 雄基碓井 文隆山口 琢松山 竜三平田 育大高橋 周史
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キーワード: 肝膿瘍, 虫垂炎, 気管支瘻
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2017 年 114 巻 6 号 p. 1015-1022

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抄録

症例は52歳男性.右下腹部痛を主訴に当院を紹介受診した.虫垂炎と肝膿瘍を併発しており,虫垂炎は外科手術で治療した.肝膿瘍は保存的治療中に肺内穿破をきたしたが,その後気管支瘻を形成して経気道的に自然ドレナージされたと考えられ,急速に改善した.極めてまれな経過を呈した肝膿瘍の症例であり,文献的考察を加えて報告する.

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© 2017 (一財) 日本消化器病学会
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