日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ(総説):食道・頭頸部表在癌の診断と治療
食道癌ESD up to date:集学的治療における位置付けを含め
矢野 友規砂川 弘憲
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キーワード: 食道癌, ESD, 内視鏡治療
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2018 年 115 巻 10 号 p. 847-855

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抄録

食道表在癌に対するESDは,広範な病変でも一括切除が可能な内視鏡治療として,現在では標準的な治療として普及している.また,ESDは,SM癌に対するESD+化学放射線療法(CRT)やCRT後サルベージESDなど,集学的治療の1つとして活躍の場を広げている.わが国で開発されたESDは,海外でも普及が進み,Barrett食道癌の治療成績も報告が増えている.食道ESDは技術的難易度が高いとされてきたが,糸付きクリップ牽引法など技術補助デバイスの開発により改善し,適応拡大において最も大きな課題であったESD後の食道狭窄は,ステロイド投与などの予防法の開発や再生医療の応用で克服されつつある.食道癌に対するESDの論文報告を中心に概説し,今後の課題について考察した.

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© 2018 (一財) 日本消化器病学会
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